何とかしてボートレーサー志望者を増やしたい!なのに登録者が2千人台という寂しすぎる現実

さて、ここまで競艇動画コラムは「人気があるチャンネル」すなわちチャンネル登録人数の多いアカウントを紹介してきましたが、今回は趣向を変えて「不人気チャンネル」を取り上げます。
「目指せ!ボートレーサー!!!」は競艇選手のリクルートを目的としたチャンネル。
選手が所属する支部に関係なく「新人ボートレーサー」という大きなくくりで人材を募集するシステムで、言ってみれば全国規模の大企業が本社一括採用して研修後に各支店・営業所に社員を配属するのと同じと見ていいでしょう。
とりあえず「金はある」競艇業界、テレビを始めマス媒体でガンガンCMを打っているものの、それほど話題になっているようでもない。
若手人気俳優の神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)クンを起用して、そのファンだけでも盛り上がりそうなものなのに、YouTubeチャンネルの登録者が2,500人少々というのはあまりに寂しい。
不人気、というと失礼かもしれませんが、そもそも競艇という認知度の高い娯楽で、その上に人気俳優を大勢使ったCMまで流しながら登録者2,500人ではイカンでしょう。
今回はなぜ「目指せ!ボートレーサー!!!」の注目度が上がらないのか、チャンネルの紹介とともに、改善策を考えてみましょう。
提案1. テレビCMとのリンクを強化すべし!
今放映されている「ボートレーサーになりたい!」のテレビCMは2021年にスタート、連続ドラマ仕立てになっており、神尾クンが養成所に入所するところから始まりました。
そして2年目にプロデビュー、3年目の今年は師匠レーサーのもとで腕を磨きぐんぐん成長している過程にあるようです。
「北の国から」ではありませんが、それなりに腰を据えて長期的にレーサーの成長物語を描こうという意欲は感じますが、なんかこう、「だからボートレーサーになりたい」と思わせる魅力を感じないのが正直なところ。
有名人を集めて贅沢なコントをやっているような・・・。
それはいいとしても、せっかくテレビに大量のCMを投下して相当に予算も使っているでしょうに、なぜかYouTubeチャンネルの中にCMのアーカイブがないのが気になります。
テレビCMはボートレース振興会の運営する「Let’s Boatrace」のサイトにまとめられているのですが、たとえダブろうとYouTubeチャンネルにも掲載するべきでしょう。
人気俳優をCMに使うメリットは、俳優名で検索されたときにCM動画が出ること。
今はテレビを見ない人も多くなり、広告の主戦場はネットに移りつつあります。
いかにしてネットで多くの人に見てもらうか?を考えれば、人気俳優の検索数を利用するべきなのに、「目指せ!ボートレーサー!!!」のチャンネルにはCM動画がほとんどない。
芸能人は契約で「テレビのみ」「ネットは別」みたいな条件がついていることが多いので、思った通りにできないことはあるのかもしれませんが、お金をかけるならそこまでしなければ勿体ない。
CMの裏話やスピンアウト作品など、YouTubeチャンネルだけの特別コンテンツなど作れば登録者数は確実に増えるのですが、現役選手の地味な映像ばかりでは・・・(失礼)。
神尾クンの画像がチャンネルのカバー画像に使われていますが、ファンはこの画像をコピーしたらもうチャンネルには来ないでしょう。
もう少し、テレビCMでつかんだ「見込み客」をYouTubeチャンネルに引っ張り込む導線を作らなければ!
提案2. 競艇ならではの魅力「未経験OK」をもっと打ち出すべし!
ボートレースはスポーツ、なのでボートレーサーはスポーツ選手、すなわちアスリート。
テレビCMの中でも「アスリート」という言葉はところどころで使われているし、「ボートレーサーはアスリート」という打ち出し方は協会も意識しているところでしょう。
スポーツ選手は子供の頃から英才教育を受けてきたとか、学生時代に抜群のセンスを見出されたとか、「プロになるまでの時間」をスポーツに捧げてきたのが普通、ですよね。
そうでなければ一流になれない、それがプロスポーツの世界の当り前と言えるでしょう。
しかし、ボートレースには当てはまりません。
「ボート部」がある大学はありますが、エンジンのついたボートで競争する「ボートレース部」を持つ学校など聞いたことがありません。
だれもがほぼボート未経験で養成所の門をくぐるわけです。
実家の家業が漁業で、親と一緒に海に漁に出ていたという子がいるかもしれませんが、それは例外中の例外。
学校を出て、就職して、それから養成所に入って初めてボートに乗ってプロになって、それから年収1億円以上を稼ぐ一流レーサーが生まれているのです。
レース系のプロスポーツ、たとえば自動車レース、オートバイレース、競馬、競輪、これらはいずれも他のスポーツ同様にアマチュアの大会があって、そこでの経験抜きにプロになることは現実的ではありません。
さらに、ボートレーサーは40歳を超えて現役の選手もいるように、選手寿命も長い。
CMの中で神尾クンが言います。
そんなプロスポーツ、ほかに知ってる?
これ、メチャクチャ大きな魅力ではないでしょうか。
この点をもっともっと打ち出して良いのでは。
提案3. 逆張りアプローチもいいかも
広告の基本は「一人でも多くの人に知って欲しい」ですが、ここまでボートレーサー募集の一般人気が盛り上がらないなら、「できるだけ知られたくない」というアプローチも試してほしいもの。
たとえば、峰竜太選手とか岡村仁選手、女子なら平山智加選手や大山千広選手が「ボートレーサーという職業」の面白さをひそひそと話して、「こんな仕事、あまり知られたくないよね」と締める。
そう言われると、人は詳しく知りたくなるもの。
まあでもこのCMプロット、ある意味で捨て身の戦法なので、協会のエライ人を説得するのは大変かもしれませんが(笑)。
「未経験でもプロになれる、億を稼げる可能性もある、選手寿命も長い」、そんな魅力的な職業、あまり多くの人に知られたくない。
試しにそんなYouTube動画を作ってみてはどうかと。
提案4. 割り切って「時が来る」のを待つべし!
なぜボートレーサーは他のスポーツほど人気がないのか。
競馬、競輪、オートバイ、これらはいずれもレースでありギャンブルですが、選手そのものにネガティブなイメージはありません。
ファン以外でも名前を知っている有名選手がそれほど多くないということはありますが、競馬の騎手は上品なイメージがあり、競輪は「自転車レース」として見ればツール・ド・フランスなどのレーサーはカッコイイですし、オートバイも元SMAPの選手がいるなどイメージは悪くありません。
ギャンブルではありませんがF-1レーサーも憧れの的ですよね。
これらの共通点は国際大会があるということでしょうか。
なるほど、競艇も国際的に競技者が増えればイメージが向上する可能性はあります。
オリンピックの種目にでもなれば最高ですが、さすがにそれはハードルが高く、実現するにしても時間がかかります。
ボートレース協会の資金力をもってしても今世紀中には無理でしょう。
なぜ他のレース系競技ほどにボートレーサーは憧れられないのか・・・。
もう、そういうことを考えるのを止めるのもいいかもしれません。
考えてみれば、競艇を知らない大人はまずいないでしょう。
『モンキーターン』のようなアニメ化されるほどの人気漫画まであって、注目度はなくとも認知度はあるわけで、それで不人気ならばもうそれはそれでいいと割り切るのも一つの考え方です。
ヒントがあるとしたら、自転車です。
今でこそ自転車競技はカッコイイスポーツとして認知されていますが、20~30年前はどちらかと言えば国内ではダサいスポーツでした。
車を買えない者のための「貧乏くさい競技」くらいのイメージだったかもしれません。
それなのに、競技団体が努力したのかどうかは知りませんが、いつの間にかウェアやヘルメットはカッコ良くなり、ロードレースの漫画もヒットして認知度は一気に高まりました。
競艇も何かのきっかけやタイミングで自転車みたいにイメージがガラッと変わるかもしれません。
今は雌伏の時期としておとなしくしているのも手かと。
まとめ 志望者の多さがそのスポーツの人気度を表す
さて、「目指せ!ボートレーサー!!!」のYouTubeチャンネルには多くの選手のインタビュー動画が収められており、その中で必ず聞かれているのが「ボートレーサーを目指した理由」です。
で、なんと半数以上の選手の回答が同じなのには驚きました。
「競艇好きの親の影響で」、「親に薦められたから」、あと少数ですが「親もボートレーサーだから」。
自分で競艇に関心を持った選手は多くなく、半数以上が親の影響なのです。
他人の行動に影響を与える人をインフルエンサーと言いますが、子供にとって親は最大のインフルエンサー。
ならば、競艇ファンが子供を競艇場に連れていける機会をもっと増やせばいいのでは?
競艇場はリニューアルに際してファミリー向けのコーナーを作るところも多くありますが、しかしそこはどうしてもギャンブル、子供をギャンブルの現場に積極的に連れてこさせるのは社会的に問題がありそう。
それにあの耳をつんざくエンジン音は子供にはちょっとキビシイかも。
轟音のせいでボート嫌いになられたら元も子もありません。
なので、臨場体験はほどほどに、やはり親を取り込むのが一番。
つまり大人の競艇ファンを増やせばいいということで、そのためには、やはりボートレースならではのスリリングなレースの駆け引きや選手の魅力について発信するのがもっとも効果的ではないでしょうか。
結局、基本に還ってきました 笑
野球もサッカーも、国民的スポーツとして人気がある理由は子供にとってプロ選手が憧れの存在であることが大きいでしょう。
プロ志望者が多いからこそスポーツとしても発展する。
競艇もさらなる発展を目指すには志望者を増やすことが大事なのは間違いありません。
そのためにもYouTubeチャンネルは登録者を今の10倍くらいにはしたいものです。
ポテンシャルは十分あります、決して不可能ではありません。
協会さん、よろしかったらご相談ください(笑)

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