「関係者しか知り得ない極秘情報」を信じていいか?

2022年12月9日

「関係者しか知り得ない極秘情報」を信じていいか?

第三者的の目で見れば「信じるほうがどうかしている」と思ってしまう胡散臭い話でも、いざ自分の目の前に差し出されると、思わず手を伸ばしてしまいそうになるものである。
いわゆる「極秘情報」というやつ。

競艇の予想師は、レーサーの個性、テクニック、コンディション、そして会場との相性などの要素を組み合わせ、経験やカンからくるバイアスをかけて予想する。
しかし、どんなに優秀な予想師でも的中率100%はあり得ない。
的中率100%の予想があるとしたら、それは「出来レース」の情報だろう。

「関係者しか知り得ない極秘情報」を販売している予想サイトがある。
さすがに「八百長レースの情報」とは書いていない。
しかし、その情報はレースの結果に大きく影響するようなことは書いてある。

そうやって「欲しい気持ち」を煽っておいて、「情報提供は不定期」「購入できるのは一部の限られた会員様だけ」とわざと間口を狭くする。
こういうことをされると、たとえ数十万円かかろうとも、「ぜひその情報を売ってほしい」という気持ちになるかもしれない。
的中することが分かっている情報ならば、情報料など安いものである。

では、その「極秘情報」を一般人が本当に入手できるかどうかを考えてみたい。
八百長とは言わない、レースの順位に大きく影響すると思われる情報、としておこう。

予想師が個人的に集めた情報ではなく、関係者がいわば「横流し」した情報である。
関係者とは、競艇の運営側の立場の人としよう。
そして、本当にそういう情報が出てくるとしよう。

その前提でまず考えたいのは、業界関係者がレースの順位に関係するような情報を持っているとして、それを外に出すだろうかということである。
業界関係者にももちろん生活はあるし、情報を高いお金で買ってくれる人が現れれば、心は揺れるに違いない。

しかし、もしそんな情報を漏らしたことがバレたら大変である。
一般企業でも、金をもらって自社の機密情報を外部に流したら懲戒免職だろう。
しかし、よほど大規模な情報漏洩でなければ、ニュースになることはまずない。

競艇は違う、公営ギャンブルであり、胴元は国なのだ。
ギャンブルがギャンブルとして成り立つために必須の条件は、「公正」さの担保である。
一部の人間だけが事前にレースの順位を知っているなど、インサイダーとしても最悪の部類ではないか。
クビは当然のこと、ニュースにも出るだろうし、情報を売った者の氏名も出るだろう。
名前がバレたらネット上で徹底的に叩かれるに違いない。
自分だけでなく家族にも嫌がらせは及ぶだろう。
あなたなら、一体いくらの報酬をもらったらそんなリスクを冒せるだろうか。

予想サイトには、極秘情報の値段は記載されていないことが多い。
しかし、一般人が手の出せる範囲としては、やはり数十万円といったところが上限ではないだろうか。
それが売値だとして、情報提供者に払われる報酬は7~8割といったところか。
そのくらいの報酬額で、人生を棒にふるかもしれないリスクを負う人間がいるだろうか。

実際、情報提供者にとっては不利な条件ばかりだ。
なにしろ、情報を購入する人々が「口の堅い人」ばかりとは限らない。
「俺、競艇の極秘情報を入手しちまってさ」みたいなことを人に言う可能性は非常に高い。

その声が競艇の運営者に届いてしまったら?
おそらく組織内を徹底的に調査されるだろう。
そこから、情報を持ち出した犯人がバレるかもしれない。

それだけではない、公営ギャンブルのスキャンダルなのだから、おそらく警察も動く。
警察はネット上の情報をすべて見ることができるので、どの予想サイトが情報を販売したかも簡単にバレるだろう。
私は法律の専門家ではないが、公営ギャンブルの信頼性を毀損するという重大な犯罪行為の実行犯ならば、相当に重い罪になるのではないかと思う。

いかがだろうか。
「業界関係者しか知り得ない極秘情報」は、どこかにあるかもしれない。
しかし、関係者が外部に漏らすとは考えにくい。
それを予想サイトがWeb上で堂々と販売するなどもっとあり得ない。
ということが、お分かりいただけただろうか。

予想サイトに期待するのは予想だけにしておこう。

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Posted by 競艇の鬼